これまでをふり返って(2022/4/10)

これまでを振り返って、最初にたくさん書きますが、まめに更新はしない可能性が高いです。

 絵を描くのが中心の生活に入ってから、10年あまり経ちました。樹齢が何百年もありそうな大きな木が1番のモデルさんです。土壌なのか、気候なのか、千葉県は椎の巨木がたくさんあります。大きなうろが空いていたり、形がねじれていたりとそれぞれが個性的で、その樹を一本描いただけでも絵としてはまとまるので、気に入った木を探しては描き続けてきました。

 何百年もその場所に立っている巨木も、いつまでも同じ姿でいるとは限りません。更に椎の木は、もともと中が空洞になっているものも多いので、枝が落ちてしまったり、落ちると危ないので伐採されてしまったり。特にこの2~3年は大きな台風や長雨が続き、絵に描いた風景のいくつかはもうありません。それでもまた新しい枝が出てきて葉が生い茂り、その生命力はすごいもの。これまでもいろいろなことがあって、それでもずっと立ち続けてきたんでしょうね。

 私はひらめきが乏しいので、何も見ないと描けません。自分の頭の中にあるものを、どんどん形にしていける人たちが羨ましいです。また、描きたい木がみつかっても、どんな感じに描くか、どんな手順で描いていくかを考えたり、必要な写真やスケッチを集めたり、その準備に時間がかかります。

 どうやって描いているのか、聞かれることが良くあります。細かく描き込むことしかできないので、現場で終わるはずはありません。写真を見ながら家で描いています。ただし、写真をそのまま描きうつすのではなく、部分をバラバラに撮った写真です。全体を撮っても細かいところまでは写らないからです。写真が撮れないところはスケッチもして来ます。描いているうちにわからないところが出てきたら、またスケッチに行きます。バラバラに撮った写真を見て描いているので色も何となくまとまりがありません。木の形がしっかりつかめたら、写真は見ずに描きたいように描いています。ここからが楽しくなります。

 アトリエがあるわけではないので、昼間のリビングを占領します。後始末が楽なように画材も手軽です。アクリルガッシュか透明水彩絵の具が主ですが、最近はひとつの絵を描く時に両方使っています。画材の特徴がわかっていれば何とかまとめられるもので、数枚描いているうちに様にはなってきました。「こんな感じに描きたいから、この画材を使う。」という画材選びは重要です。
これから絵を描いてみようという人へ、私のわかる範囲で画材についての説明をくわしく書きました。(→お絵かき) 私のやり方も自己流ですから、きちんと絵を描いている先生方には叱られそうですが、絵に興味を持つための入り口としてご一読ください。

 話題がガラッと変わります。私は絵を描いていますが、正直なところ、自分が描くより、いろいろな人が絵を描いたり、何か作ったりしているのを見ている方が楽しいです。偶然そのような場をいただけたので、どんなものを作ってもらおうか毎回考えているうちに、結構ネタが増えました。更にアレンジすれば高齢者から子どもまで使えることがわかったので、いろいろな場所で作ってもらいました。子どもはいつでも好きなように作ります。大人の方は、最初のうちは「見本・お手本」をほしがることが多いのですが、回を重ねるうちに誰も見本を見なくなります。こちらの予想外のアイディアや素晴らしい作品が続出するので、前述のようにひらめきが乏しい私には、とても楽しい時間でした。もう、コロナ禍さえなかったら!

 いらいらしていても仕方がないので、せっかくできた「おうち時間」にたまった材料の整理整頓。更にたまったネタもわかりやすく(?)まとめてみました。(→工作)これも興味のある方はご一読ください。    とものつぶやきへ

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