ヘビの型紙の種類を増やし、「親子のヘビのお正月」。ヘビが小さいので、周囲にいろいろなお正月グッズも入れて、多少華やかな感じになったと思います。ただ、何となく感じていたのは、材料の種類が多いので「多勢で作る時にどうやって配る?」ということです。トラ、ウサギ、タツと型紙の組み合わせ次第でいろいろ動いてくれる干支が続いていたので、同じ材料を配ってもそれぞれ違う作品に仕上がっていたのですが、今回はそう簡単にはいきません。
こんな時に頼りになるのは、近所の子ども達やお母さん、優秀なモニターさん達です。実際に作ってもらうと、「わかりにくいこと、やりにくいこと」が私に見えてくるし、それでも工夫して仕上げてくれるので助かります。
作品例ともらったアイディア
紙の選び方と配置のバランスがバッチリ、中央に材料の千代紙をそのまま貼っているのに全く違和感なし。これで背景が整っています。打ち出の小槌はちょっとキラキラの赤で入りましたが、これは使えます!私は木に見える色に何とかして飾りをつける頭しかなかったので、「高齢の方には難しい。」と思っていたのですが、紙をきちんと選べば良いのですね。小槌に使えそうな紙を増やします。
落ち着いた色でまとまりました。こんな色合いの方がセンス良く見えるんですね。コマの赤が引き立ちます。小さく入った羽子板、これも良いです。自分で作った時に羽子板の場所がうまく決まらないと思ったのですが、私が用意した型紙が大きかったのだと思います。「小さくすれば良かったのかあ。」と、小さい羽子板の型紙増やしました。
ヘビの形は参考にしてもらえたものの色鉛筆でぐいぐい描いていく・・。自分の手で描いていく方が描きたいように描ける、気持ちが入る、それは楽しいですよね。型紙とか材料からの思いつきは、作品を作るための「とっかかり」で良いと思います。高齢者でも「見本どおりには作りたくない。」という方がいらっしゃると私は嬉しいです。
目を三角にしてヘビの羽根付き真剣勝負!崖(岩)や竹林の背景、戦う雰囲気も盛り上がります。
白いヘビがとぐろを巻いていたら、鏡餅にも見えますね。作り込んだ三方(台)や頭のみかんで素敵な鏡餅になりました。子ヘビ達の配置もバッチリ。
時間切れになってしまったので、そこで撮影させてもらいましたが、十分な迫力です。
辰年の台紙が余っていたので、緑のヘビを試したい。家族に作ってもらいました。私の作例を「ごちゃごちゃ入れすぎ!」と非難するだけあって、切り取った形をあれこれ動かしては考え、置いてみては取りやめ、超すっきりした作品になりました。
材料の準備
同じ材料を配って作るだけでは、多少の配置は違っても同じようなものしかできません。使う紙を色や質感を考えて選ぶのも楽しいし、作る人のセンスが発揮されるところです。作業を行う各テーブルにいろいろな紙や型紙を配っておいて、そこから自由に選んで作っていくのが基本のスタイルなのですが、今回は型紙の種類が多すぎるし、子ヘビなど小さいものもあるので、数名で作業していたらぐちゃぐちゃになりそうです。
千代紙や包装紙など紙に裏表がある時は、余計混乱します。表に書いても見えにくいので、裏に型紙を当てますが、実際に貼る時は左右が逆向きになってしまうので、頻繁に「作り直したい!」が出て来ます。それを防ぐために、下の方法をよく使います。型紙の数を減らして、左右逆転の失敗もなくなります。
羽子板や打ち出の小槌を入れたい時は、好きな紙を選んで型紙を当ててもらいます。
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