記録更新の暑い夏、9月に入っても暑さは収まりません。でも、「とにかく本物の木を見たい。」と思ってから1週間以上が経ち、待つイライラも限界で、とりあえず見にいきました。(9月5日)
そこで、ショックを受けます。写真を見ながら「多分こうだろう。」と想像していた木とは全然違います。5月に来た時は、迫力のある、形もおもしろい古木が何本も立っていることに圧倒されて、写真を撮りまくって帰っただけです。夏の間、写真ばかり見て描いていて、わからないところは適当にまとめて、自分でも何を描いているんだかはっきりしないので、「練習」と割りきっていました。今回、「この木を中心に光を描こう。」と決めて、写真ではわからないところの確認に行ったのですが、写真で見てきたものとは全く違う木がそこに立っていました。
もう構図から変えないといけません。この木はもっと大きく入れないといけないので、縦構図です。木が大きく入るように写真を撮り直して帰ってきました。まだまだ続く真夏日、木陰でもやはり暑いです。
そしていつもどおり、撮ってきた写真をもとに描いてみます。背景の光を意識したので逆光になり、木の細かいところはほとんどわかりません。それでも、輪郭だけは取れたので、次はやっとスケッチです。このあたりで多少は涼しくなり、続いて台風13号が来ました。千葉県は大雨、私の家の近辺でも土砂がくずれたところや冠水したところがありました。そして、台風が過ぎるとまた真夏日。スケッチ日和ではないのは百も承知だし、途中の道も心配だったのですが、木に被害がないかも気になって行くことにしました。(9月11日)
途中の農道が1カ所崩れていて、冠水した後の茶色い道路も何カ所かありました。それでも、本泉寺の境内、少なくとも巨木群の周辺に大きな変化はなく、ほっとしました。古木はいつも同じ形であるとは限りません。これまでも描いている途中にその枝がなくなったということは何回かあります。2019年秋には台風や大雨、2020年の夏は雨の日が多く、半島部にある私のお気に入りの木はその頃ずいぶん形を変えてしまいました。
木の無事を確かめたので、枝やねじれなどの形の確認とスケッチ開始です。木陰で激しい運動をしているわけではないのに汗が噴き出てきます。それだけならまだしも、細かい虫が顔のまわりを飛び回ります。40分ほどでギブアップ、情けないです。うろのある大きな幹をしっかり描きたかったのですが、この日はもう集中力が限界。仕方がないので背景から描き始めることにして、幹のスケッチはまた後日来ることにします。うろの部分だけ写真を撮ろうかと迷いましたが、それに頼って描きたくないのでやめました。車に戻るとついてきた蚊が2匹、飛び回っていたのでつぶしました。2匹とも血を吸っていました。
①下絵のコピーに書き込み スケッチが必要なところ、形や奥行きを確認する場所
②写真ではうまく写らないところのスケッチ
①全体の下絵、メモ
②スケッチ2枚
コメント