県展を見に行きました 3

とものつぶやき

 近頃の気候は暑さが収まったと思うといきなり寒い日がやって来る。「秋」はどこにいってしまったのでしょう。家の中も庭仕事も「暑いから」と先送りしていたものが、「寒くなる前に」というあせりに切り替わり、毎日バタバタしています。「これまでとは違った感じの作品を描きたい。」と習作を繰り返していたのに、集中して描く時間が飛び飛びになると、どんどん頭が混乱して来ます。何度も色を重ねたり取ったりしているうちに濁って汚くなった透明水彩、未だにどの色の絵の具を使って良いかわからないアクリルガッシュ、描きかけの作品を見て悲しくなります。今年は行き詰まった頭の整理も兼ねて、県展の鑑賞へ出かけました。

 私の作品は他の作品の中でどのように見えるかと気になっていたのですが、予想した通り「普通」です。スケッチした時の明るい朝の印象が強くて、これまでのモノクロに近い色調からかなり明るい緑に変えてみました。もっともっと「光の感じ」を出したかったのですが、私のアクリル絵の具の技術ではこれが限界、本当に普通の風景になってしまいました。

   

 たくさんの作品が並んでいるのを見れば、参考になることはたくさんあります。やはり紙の白をうまく活かした透明水彩の作品は、色調も明るく目に飛び込んで来ます。最後の方でベタッと重ねた白のタッチがとても光って見えるのも油彩ならではの表現だと思います。そしてどんな画材においてもテーマや構図、何を表現したいかがはっきりしていることです。

 

 今までは特に気にも留めなかったのですが、小さな子どもを描いた作品が結構たくさんあります。自分のことを振り返ってみても子育て真っ最中の頃はあまり絵を描く余裕はなかったので、お孫さんを描いた絵でしょうか。日常のちょっとした動作だけなのに、伝わってくるものはたくさんあります。
 画面の中にいるだけで充分主役になれる子どもを木と組み合わせようとすると、とても自分の画力では手に負えなくてぐちゃぐちゃになっているのですが、迫力のある作品や緻密で繊細な作品をたくさん見た後なので、諦めずに頑張っていけそうです。  

 

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