新しい出会い(2022/5/3)

とものつぶやき

 チャレンジ作品の中の習作でしかない風景画(4月15日投稿)は、透明水彩とアクリルガッシュを併用しても違和感がないかということを試したくて、資料も充分にそろえないまま、とりあえずB4サイズで描きました。主役になっている大きな木は逆光で見えにくいのをいいことに、結構でたらめでした。大きく描いたらごまかしは効かないので、3月の終わりにもう一度、睦沢の妙楽寺にスケッチに行きました。逆光で見えにくい太い幹も面白い形のうねりを見せている枝先もしっかり描いて、更に桜も咲く季節、少し森の中の散策でもと歩き回ると面白い形の椎の木がそこら中にありました。ちょうど草刈りをしていたお寺の方から「何も手を加えずにいたら、このあたりは椎の木ばかりの自然林になるそうですよ。」という話を聞き、宝の山をみつけた気分です。とにかく、資料はそろったので、戻ってから4倍の大きさ(B2サイズ)で描き始めました。本当はもっと大きな画面の方が迫力も出るのでしょうが、まだ練習の域を出ないので。

 こちらが今日の本題です。久しぶりに運命の出会いです。その妙楽寺のスケッチからの帰りに道の駅に寄り、「むつざわを自転車で走ろう!」のリーフレットを何気なく手に取ってバッグに突っ込んで帰りました。その中に載っていた「儀林寺の椎の木」、小さな小さな写真ですがとても惹かれるものがあり、妙楽寺の参道も描き終わっていないのに、今日見に行きました。「描けるかな。」ではなく、「描きたい!」と思う木でした。
私の「描きたい!」は大きさとか形以上に「たたずまい」が大事です。何百年もその場所に存在し続けている木を何となく擬人化してしまうのでしょう。「儀林寺の椎の木」は田園風景を見下ろせる高台にありました。長い間、ここからいろいろなものを見てきたのだろうと思うと、そういう感じを絵に出したいと思います。構想をまとめたり、スケッチや写真資料を集めたりに時間がかかりそうですが、描き始めるのが楽しみです。

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