小学生から高齢者まで、いろいろな方に作っていただきましたが、小学生が作るイメージで作り方をまとめてみました。このパズルの概要は先の投稿をお読みください。(→簡単パズル)
画用紙に絵を描いたものを切り分けただけでもパズルにはなりますが、それを使って遊び、友達や家族にも挑戦してもらうということが目的なので、ある程度の難しさや組み立てるためのヒントがあることは大事です。子どもたちは筆記用具を握ってぐいぐい描くのは好きなのでそれを活かしたいのですが、筆圧の不十分な線ばかりだとピースをつなげていくのは難しいし、描いた絵が画用紙の真ん中に集まる傾向があります。それを解決するために、先に折り紙を切って貼り付けてから、その上に絵を描いていきます。はっきりした色のかたまりがあれば組み立てのヒントになること、画用紙全体に絵を散らしやすいこと、更には制作時間の短縮にもなるので、「作って遊べるパズル」には良い方法だと思います。
用意するもの
①台紙
正方形を並べたパズルの形を画用紙や色画用紙にプリントしておきます。正方形の大きさは画用紙の大きさに合わせて決めた方が楽です。私はA4の大きさで作ることが多いのですが、正方形の一辺を6.5センチにするとまわりが少し余ります。正方形に切り分けた時に周囲が少し切れるので、その分、端がわかりにくくなり、パズルらしくなります。
②折り紙、千代紙
色が濃いものだと上に描いた絵やパズルの線が見えにくくなるので明るめの色、うすい色が多い方が良いかも知れません。
③手貼り専用ラミネートフィルム
100円ショップやホームセンターで売っています。ダイソーでは今のところA4サイズが5枚入り、サイズが小さくなれば枚数も多くなります。フィルムの片側だけに強い粘着力があり、片側にはありません。そのため、パズルに切り分けた時には粘着力のない方のフイルムははがれてしまいますが、強度は充分です。
④封筒
作ったパズルを入れておくためのものです。
⑤はさみ
⑥スティックのり
⑦マーカー 色鉛筆 クレヨンなど
作り方
低学年でもできる作り方を紹介します。
難しく作る作戦(高学年向け)
「難しいパズルにしよう。」と考えて作るための作戦を紹介します。ただ、これは説明されて理解するというよりも、実際にパズルを組み立てて苦労した上で理解できることかも知れません。折り紙の位置などを考えて貼る必要があるため、パズルの形の上に作っていきます。
子ども対策の注意点
①直線で囲まれた同じ形が並んでいることによる難しさというものが、ピンと来ない子どもが多いはずです。同じ作りのパズルで先に遊んでみることが大事かと思います。
②ラミネートフィルムを貼るのは子どもには難しいかと思います。粘着力が強いため、置き場所をまちがえるとはがせません。
③貼ったパズルはかなり厚くなり、高齢者や低学年がはさみで切るのは難しい場合もあります。そのような場合、私はカッターとカッターマットを用意しておき、ラミネートした後、そのまま切り分けてしまいます。制作者には封筒を渡し、封筒に名前や絵を描いてから作品(パズル)を取りにきてもらいます。
④まれな例ですが、パズルの余りの部分に思い入れのある絵を描いていた場合は、なくなることに納得してくれません。余り部分もすぐには捨てない方が無難です。その部分だけがプラスアルファでパズルのピースに加わったことも。
⑤「もっと細かい難しいパズルにしたい。」と言い出したら、止めずに任せます。なくしやすいリスクと面倒がって遊んでくれる人が少ないリスクはありますが。
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