夏休み子ども向け工作② モビール

材料のアイデア

 小学生から高齢者まで、いろいろな方に作っていただきましたが、小学生が作るイメージで作り方をまとめてみました。

基本形(→簡単モビール

 バランスが取れるよう最初に考えた形で、ゆれながら回ってくれます。何十人もが一斉に作る時には、ひとりひとりに時間をかけて対応することができないので、この形でと決めていました。好きなように作らせて、モビールとして組み立てるのは、あまりにも危険なので、制限するしかありません。せめて、形の中にできあがる色や絵で楽しんでほしいのですが、そこをどうするかです。小学生向けに注意するのは下の2点です。作り方は簡単モビールの投稿をお読みください。

    

①子どもたちはどうしてもキャラクターや動物などを入れたくなります。100円ショップなどで動物型の付箋がたくさん売られていた時期には、それを材料のひとつに加えてモビールのあちこちに見え隠れするので便利でしたが、最近はみかけなくなりました。折り紙に好きな動物やキャラクターを描いて切り抜いて入れても良いし、いっそのこと、クレヨンやペンなどでぐいぐい描いても良いのではないかと思います。

②また、モビールの形全体に同じような色がついた方が安心できるようなので、切り取る線をかくさない色のうすい紙をできるだけ多く用意して先に貼りました。「まず、背景を作ろう!」という感じです。

  

 

海のお魚モビール

 作ること自体が楽しくて、「ゆれながら回る」というモビールの動きにこだわらないのであれば、一直線につなげていく方法をとります。低学年にはこの方が簡単だと思います。ある程度、パーツの大きさをそろえて重さもほしいので、お魚の型は用意しておきました。ただ、この形である必要はありません。作りたい形がある子どもはそちらが優先です。作った形を一直線につないだものが2本、海(波)の形の両端につなげて、バランスを取ります。

   

①両面に色や模様がある紙を用意します。色画用紙や、両面折り紙でも良いですし、折り紙や千代紙を二つ折りにして内側をスティックのりで簡単にのり付けしたものも面白いです。パーツの大きさがバラバラになりすぎないよう、作ってほしい大きさに切り分けておいた方が良いと思います。

 

②好きな紙を選び、魚の型を当ててなぞってから切り抜きます。4~5匹くらいで十分かと思います。型を使わずに魚やそれ以外の形を描いてもOKですが、小さくならないように注意が必要です。パーツが軽すぎると安定しません。紙いっぱいに描いてもらいましょう。作った魚には、シールで模様をつけても良いし、クレヨンや色鉛筆、ペンなどでぐいぐい描いても良いです。私は自分の好みでつぶらな目のシールを作ってしまいますが、(→細かいこといろいろ1・目玉シール)白黒の丸シールを貼れば、簡単に目はできます。また、白のシールだけを貼って黒目は描いてもらうと、いろいろな目が出てきて楽しいです。

③とりあえず、海のイメージで青の色画用紙を準備しました。この青を空に見立てても良いかと思いますが、更に自由に作らせるなら、数色を用意して選ぶようにしても良いかも知れません。長方形のままでも良いのですが、波型に切って船を浮かべるとか、空なら雲や太陽もくっつけるとか、もうお任せです。①の段階でいろいろ用意したものから選んでもらって、なければ諦めてもらいましょう。何とか工夫してもらって。

④作ったパーツをうまく並べて、ラミネーターに通します。先にラミネーターに入っていくAの角にはきちんとパーツを入れないとラミネーターの中でつまります。後で切る時のためにパーツとパーツの間が1センチくらいあくようにします。A4サイズのフィルムに入りきれば良いのですが、パーツをたくさん作られるとフィルム1枚で入らないことがあるかも知れません。

 

⑤紙の5ミリくらい外側をはさみで切ります。複雑な形を正確に切る必要はありません。へこんでいるところは無理に切らなくても大丈夫です。

     

⑥机の上につなぎたい形に並べてみます。一直線になる位置に穴の印(端から6~7ミリ)をつけます。

 

⑦印の場所にパンチで穴をあけます。印の場所にピンポイントであけるのが難しいので、私は写真の方法であけています。

 

⑧クリップ(3個)ですべてつなぎます。3個以上ならパーツは回転してくれます。

⑨ひもの先をセロテープで仮止めして、両端の2本の重さのバランスがとれる場所を探します。そこに穴をあけ、クリップをつなぎ、一番上にひもをつけてできあがりです。

 

副産物の魚釣り

 大人数で作る時、ラミネーターを通したり、穴開けの位置確認などには、どうしても順番待ちができるので、制作の進み具合に時間差があった方がありがたいです。完成してしまった子ども達がそれで遊ぶことができる工作ではないので、「終わった後」をどうするかです。
 残っている材料をすべて「魚」にするという仕事はどうでしょう。100円ショップで魚釣りのおもちゃをみかけました。木片の魚の口にマグネットがついています。それを別売りのマグネットのついたつり竿でつりあげるというものでしたが、ラミネートした魚にクリップを1個だけつけておけば、同じように使えます。強力マグネットシートを小片に切って先に結びつけておけば、立派なつり竿になりますし。みんなで遊べる魚釣りゲームです。
ラミネートして作った魚は丈夫で保存が楽です。収納も場所を取りません。

 

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