簡単モビール(風にゆれる色たち)

材料のアイデア

 強度を高めるためにパーツをラミネートしてから組み立てました。パーツの形はバランスが取れるように先に決めてしまいました。表と裏に作る「色の世界」を楽しむモビールです。

作り方

①私が使っている台紙です。できあがりのイメージを無視して、パーツを強引にB5サイズの中に入れました。

②貼っていく紙は何でも良いのですが、できるだけたくさんの色があった方が良いと思います。たくさんの色を使って作品にするというわけではありません。色を選ぶのも楽しいのです。表と裏は別の色でまとめると、ゆれて動いた時にきれいです。

③パーツの形の上に大きな紙や長い紙を貼っていきます。線からはみ出したり、他の形にまたがってもOKです。貼りすぎて、線が見えなくなるのだけは避けましょう。明るめの色でまとめればたくさん貼りすぎても線は透けて見えます。

④紙を裏返しにすると真っ白です。パーツの形も良くわからないのですが、貼りたい色を貼りたいように貼ってしまいましょう。不安な人は明るい方に向かって透かせば、何となくパーツの形は見えるので「この辺かなあ。」で充分です。

 

⑤線に沿って形を切ります。切り取った形をモビールとして組み立てる形に並べてみると・・。「こんな風になるんだ。」というびっくりが私も毎回あります。

 

⑥更に紙を貼っていきます。この段階は色や配置を良く考えて、きれいな色の世界を作りましょう。「ここが空いているから、こんな形がほしいな。」とか「こうすれば動きが出るな。」とか、偶然できてしまった模様をしっかりレベルアップさせてください。

⑦ラミネーターに通します。Aの部分にパーツがしっかり入るようにしてください。

⑧紙よりも3~4㎜、外側を切ります。

⑨型紙(バランスが取れる穴の位置)を当て、印をつけます。印の場所にパンチで穴を開けます。

  

⑩クリップでつなぎます。3個ずつが目安です。

  

 

クリスマスモビールとハロウィンモビール

基本の作り方は同じで、少し違う形にしてみました。

①クリスマスモビール
 パーツの形が違うだけです。クリスマスの飾りとして作ったのが最初ですが、何の模様を入れてもOKです。角のあるパーツなので、ラミネート後に切り取る時に鋭角部分に丸みをつける注意は必要です。写真は試作品なので、バランスを取る場所を失敗した穴まで残っています。

   

②ハロウィンモビール
 例外的にパーツの形を変えたり、パーツの並び方を変えたりしています。お化けの手は自由に描き加え、カボチャやコウモリを組み合わせてもよいということで、組み立ての困難は最初から予想できました。小さな子どもお化けやカボチャなども加わり「こんな風に並べたい!」と言われても、穴を開ける場所がわかりません! 勘を頼りに開けていき、ダメだった時には、あらかじめ用意していた小さなカボチャパーツを「これ、ここにつけても良いですか?」と両面テープで貼り付けてしまい、何とかバランスを戻しました。大変でしたが、できあがりの形がそれぞれ違うのはやはり楽しいですね。時間があって、ゆっくり考えながら作るのにはお勧めです。

  

 

風にゆれる色たち

 このモビールは中学生に作ってもらったこともあります。非常勤講師としてかり出されることも時にはあるので・・。小学生や高齢者と同じものを作っているので、作業自体は全く難しくありません。「テーマに合った色を選ぶ」という2時間(50分×2)の練習課題です。

表と裏に違う色の世界を作るのに、小学生に見せる見本は「海で遊ぼう、山で遊ぼう」や「北の国、南の国」、動物の形をした付箋なども材料に入れて、具体的なイメージがわきやすくしています。でも、中学生が作る時には、「目に見えないもの」をテーマに選び、色で表現するという「色彩学習」の理解度を発揮してもらう作品です。下の作品は音を表現したもので「和太鼓、オルゴール」です。

   

 最近は街の中にも、いろいろな色があふれています。Tシャツやポロシャツ、文房具、「こんなに色がたくさんあるの?」という中から、お気に入りを選んだりしているのでしょう。中学生の色選びは上手です。色の軽重、強弱という学習内容とテーマがうまく結びつけられていました。「吹奏楽・子守歌」「ふわふわ・どっしり」「大人の心・子どもの心」「嬉しい日・悲しい日」など、このテーマにこの配色、納得するものばかりです。これは中学生ならではのテーマと思ったのが、「試験の前・試験の後」。暗いどんよりした感じの配色が「前」で、明るい感じの配色が「後」だと思い、「これ面白いねえ。良くわかる。」と全員の前で紹介したところ、「先生、逆でしょ?」「いや、どっちもある。」「自分は○○だ。」という展開に。答えはひとつじゃないところが、表現の面白いところですね。

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