透明水彩でお花を上手に描きたい(2022/8/7)

チャレンジ作品

 これまでの投稿でも何度か書きましたが、私は花を描くのが苦手です。特に透明水彩がダメです。それに気づいたのは4年あまり前のこと、近所の方から「お花を描いて。」と言われて「木が描けるようになってきたから花も描けるんじゃないか。」とその気になりました。ガーベラが好きだということなので、ガーベラを買って来てスケッチしてみましたが、お花屋さんのガーベラは葉っぱがありません。花と茎だけではどうにも構図が決まらず、葉っぱつきのガーベラを求めてホームセンターへ。「大きくなる。」と描いてあるのを半信半疑で小さな頼りない株を大きな鉢に植えたのが4月末。その後、グルグルと巻いた葉っぱがニョキニョキと出てきて、6月末にはめでたく花が咲きました。動きのある葉っぱに満足し、好きな構図を取ってスケッチ、まずは透明水彩で着彩してみました。

ところが、花の色を出すのは簡単ではありません。また葉の緑もそのままの色だと絵全体がうまくまとまらず、何回も重ねて塗り直しているうちに、どんどん汚くなりました。仕方がないのでアクリルガッシュで描き始め、こちらはいくらでも塗り重ねができるので、まあまあリアルな仕上がりにはなりましたが、うすい花びらが何となくボテッと見えてしまいます。その後、アクリルガッシュでアジサイやユリにもチャレンジしてみましたが・・。透明水彩でさらっとお花が描けるようになりたいです。この夏の課題です。

ガーベラ

 まず、ガーベラをリベンジ。さすがに猛暑の今は咲いていないので、撮ってあった写真から描いてみました。以下、ぼろぼろの失敗作品集です。

①花の存在感が全くありません。どうしてこんな構図にしてしまったんだろうと考えて、心当たりがありました。私は、ぐるぐると葉っぱが重なり合っているところは絶対に描きたかったので、そこから描き始めたらこうなってしまいました。

   

②違う角度から撮ったものを探し、ぐるぐる葉っぱの中心と花を近づけてみました。できるだけ描き込まないように我慢をし、葉っぱの感じはまあまあになって来ましたが、花がまだ弱いです。葉っぱが主役のように感じます。

③花を中心に持ってきて、少し描き込んでみました。葉っぱはぐるぐるの中心だけはしっかり描き、先の方は描かない我慢です。花はしっかり見えるようになってきましたが・・。「さらっとした透明水彩のお花」とはほど遠い仕上がりです。ピンクの花と緑の葉、そして背景をどうまとめたら良いのか結局わからず、今回もガーベラは諦めました。

 

ヒマワリ

 他の花を描こうと家の庭を探しましたが、きれいに咲いている花はありません。朝早く散歩しながら家の周辺も探しました。暑い日が続く中、何となくカサカサになっている花ばかりだと思っていたら、ある畑の一角に元気よく咲くヒマワリをみつけました。道路に近い一列すべてヒマワリ、壮観です。ただ、普通のヒマワリではなく八重咲きです。花びらが細かくて、とても描けそうもありません。しばらく迷いましたが、前向きに考えることにしました。「私はさらっと描く練習をしているのだから、花を雰囲気でとらえた方が良い。このヒマワリは、私のために花びらがいっぱいついているんだ。」そう思いながら良く見ると、量感のある花はきちんと主役になりそうだし、つぼみの形も面白いです。大きくて動きのある葉っぱも描きやすそう・・。ということで、「猛暑の中でも元気なヒマワリ」を描いてみました。普段描いている風景に近い分、色が合わせやすくガーベラよりはましになりました。まだ、「さらっとしたお花」ではありませんが、練習あるのみです。

 

 太陽が高く上がってから、本物をよく観察してスケッチも試みましたが、8分で断念。写真を撮って帰ってきて、それを見ながら描きました。猛暑に負けないヒマワリの強さは痛感しました。

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