県展が始まります

　９月１０日、県展(千葉県美術展覧会)に搬入してきました。出品するのは６年ぶりです。もともと大きな絵を描く時間もなかったので、これまでにも３回しか出したことはありませんが、１回は賞もいただけました。それなのに、思いがけずもここまで間があいてしまいました。

２０１７年・・・前年に非常勤講師に引っ張り出され、ほとんど制作時間は取れず。４月から一生懸命描いたけれども間に合わず。

２０１８年・・・この年は高齢の親たちの病院通いに付き添うことが多く、あまり制作時間が取れず。今後のことを考えて、作品を描きためようと考え、出品を見送り。

２０１９年・・・台風１５号通過後、何と我が家は９日間の停電。電動シャッターが閉まったままの真っ暗なサバイバル生活の中で搬入日が過ぎた。

２０２０年・・・コロナ禍のため、県展は中止？

２０２１年・・・収束しないコロナ禍。その中でまた、授業や成績処理に忙しい日々を送り、いつの間にか搬入日が過ぎていた。

　２０１７年に描いたまま、放り出されている作品がさすがにかわいそうになり、今年は早い段階で準備をしました。しかし、引っ張り出して額縁をつけてみたところ、全く良いと思えません。当時はかなり頑張って描いたつもりなのに、直したいところばかりが目につきます。「自分が少しは進歩したってことじゃないの？」と主人に言われ、とりあえずは、そう思うことにしました。混色の割合も忘れているし、直し始めると収拾がつかなくなるので、古いものから順に出品していきます。

　この数年は、「もっと違う感じに描けるようになりたい。」と、思いついたことを試してばかりです。うまくいくかどうかもわからないので、あまり大きな画面は描かなくなりました。それでも枚数を描いた分、できることも増えたような気がするし、良いモデルさんもみつかったので、また５０号には挑戦したいと思っています。今年は久しぶりに出品もできたし、たくさんの作品を見て参考になるものもみつけられると思うので、県展が始まるのも楽しみです。何か「良いもの」を拾ってこようと思います。