初孫の誕生待ち、短い間ですがちょっとだけお世話、気持ちの落ち着かない中でも、工作指導は入ります。小学生であったり、高齢者であったり、準備も早めにしてあったので、それは楽しい時間です。その中で、ひとつだけ予想外なことが起こりました。
7月26日のことです。その日のプログラムが終了し、次回の予定を伝えた時に「今回はオリンピックをテーマではやらないんですか?」とのご指摘。「すっかり忘れてましたけど、今夜が開会式ですよね。開会式で印象に残ったもので考えてみますね。」と次々回のオリンピックネタを約束して帰ってきました。前回の東京オリンピックの開会式はいろいろな競技のピクトグラムを人が演じたものがとても面白く、それを取り入れて作品にしました。開会式は深夜のため、録画しておいたものを全部流して見ましたが、セーヌ川を次々と流れてくる船、あちらこちらで唄ったり踊ったりのパフォーマンス、大勢で運んだ聖火、聖火台に気球が上がって・・。ダメです。ここからは全くひらめきません。
競技もある程度は見ましたし、新聞にも必ず目を通して写真などもチェックしました。フェンシングやスケートボードなどビジュアル的に特徴のある競技が結構メダルも取りましたが、絵を描くのは難しいでしょうし、こちらが準備をし過ぎると参加者の独創性が入らないつまらない作品になってしまいそうです。
材料集めから入ろうと思い、材料部屋をごそごそ探しているうちに、いつ購入したのかもわからない古い包装紙をみつけました。多少、変色している部分もありましたが、紛れもなくパリの名所とフランス語です。これを台紙に貼ってみました。これだけでは地味なので、青・白・赤のトリコロールを○シールで、「花の都」なんだから花の形をパンチで抜いて、入れてもらおうと考えました。2020年の春頃に準備した金、銀、胴の包装紙も出て来ました。この夏のオリンピックが中止になるとは思わずに準備を進め、そのまましまい込んであったものです。
材料と背景は整って来ました。色紙をたくさん置いて、絵を作れる人にはもうお任せで自由に作ってもらおうと思います。絵が得意でない人でも、楽しく作れる対策を考えないといけません。2つ考えました。
①カード型を用意して、競技名や選手名を文字で書いても良いことにする。
②強引にテーマを広げる。「パリオリンピック記念、私の金メダル・銀メダル・銅メダル」形が作りやすいもので良い。
そこで作ってみた見本です。動物好きな人も多いので、「私が好きな犬種のランキング」でメダルをあげました。
もう、どんな作品が出てくるか予想もつかない、何とか絞り出したプログラムでしたが、やはりオリンピックという大きなお祭りの効果はすばらしいもので、作品は面白いものが、どんどん出て来ました。強引に広げたテーマも、手芸が好きな方が自分で作った(編んだ)セーターや洋服にメダルをあげたり、天気の晴れや曇り、雨をランキング付けしたアイディアもあり、こちらが嬉しくなってしまいました。「晴れた日が金メダル」と、言葉にするだけで素敵です。
久しぶりに苦労した工作ネタでした。
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