先日、日本画の教室を見せていただいた時に、「この本がわかりやすいですよ。」と教えてもらった本があります。手に入れて読んでみると、本当に具体的でわかりやすいです。「写生のポイント」「構図と配色」などは、そのまま全文引用して紹介したいくらいでした。ただ残念ながら、絵の具の使い方に関することはやはり実際に画材を用意して描いてみないと頭に入りそうもありません。日本画を描くなら手元に一冊持っていないとだめでしょうね。
本の題名は「日本画技法講座 花を描く」平成5年の初版でNHK出版から出ています。この本は、近くの大きな本屋でも、ネットでも見つけることができませんでした。どのようにして手に入れたのかというと図書館で借りました。市内のすべての図書館及び公民館図書室の蔵書は、市図書館システムで検索することができます。読みたい本をみつけて申し込めば、自分が指定した図書館(室)で受け取ることができます。「花を描く」は市内に数冊の蔵書がありましたが、借りている人がいなかったため次の日には受け取ることができました。とても良い本なのにもったいないことです。
私は昨年あたりから図書館を頻繁に利用するようになりました。絵画関係の技法書などは目についたものをそのまま借りています。ひとり10冊まで借りられて、待っている人がいなければ延長もOK、本屋でパラパラ立ち読みするよりも余程しっかり目を通せます。油絵、日本画、水彩画、色鉛筆、デッサン・・わかりやすいものもあればそうでないものもあります。技法書も安くはありませんから、手元に置くなら必要な内容がきちんと書いてある自分に合ったものを探したいです。読んでみてどうしてもほしければ、本屋やネットで購入すれば良いわけで。これから絵を描いてみたいという人にも図書館はお勧めだと思います。本を見てすぐに描けなくても「こんな感じが好き、やってみたい。」にはつながると思います。
それでも、本屋さんの美術コーナーには、新しいものが入って来るので、何となく覗いてみる習慣はあります。先日も気になる題名の本をみつけて、中味もパラパラと目を通すと知りたいことが結構載っている気がしました。でも2000円以上も出して購入する価値があるかどうか、じっくり読むために図書館システムを検索してみると・・。まだ、新しい本なのに1冊だけありました!貸し出し中なので予約を入れ、今は楽しみに待っています。
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