アクリルカラーをローラーで重ね塗り、発色の良いきれいな紙ができます。形をきれいに作るよりも、ちょっとくだけた福笑いのような顔や常識にとらわれないバラバラな組み合わせのおかしなポーズの方が、絵本の一場面のような素敵な作品になったりします。
その作り方に「鬼」はうってつけ、節分に豆をまかれて逃げ出す姿を作品にしてみました。形にこだわらずに、自由に作ってもらうといろいろな鬼が出て来ます。何となく常識的で硬くなってしまう私の見本よりも、よっぽど面白い、楽しいものがたくさんありました。
ただ、今回は人数が多いので少し迷います。こんな作業は苦手な人もいるかも知れないし、「自由につくる。」と言われてとまどう人もいるかも知れない。そこで一応、「鬼」のパーツの型紙は作ってみることにしました。型紙があれば安心、型紙を見ればイメージがわく、それをそのまま使っても良いし、すこしくらい変形させて形を切っても良い。そんな「ゆるゆる型紙」です。もちろん使わなくてもかまいません。
作り方は、人それぞれで良いと思います。楽しく作るのが一番。どんな鬼が出てくるのか楽しみです。
フリーハンドで描く鬼の形
型紙を使わずにぐいぐいと描いて、自分だけの形も面白いと思います。鬼の顔なんて丸くても角張っていても良いでしょうし、髪の毛はモジャモジャしてれば鬼らしい。鼻は大きく拡がっていても良いけれど、おむすび型がついていてもちゃんと鼻に見えます。手も5本の指をとがらせて描けば、爪の伸びた鬼の手、親指と他の指だけは分けた方が良いけれど・・。
どんな組み合わせをしても大丈夫。身体も作りたい時は適当な大きさの山型、角の長さや本数も作りたいように作ります。
型紙を使った鬼の形
いくつか型紙は用意しましたが、「こうやって使う。」というきまりはありません。同じ型紙でも、向きを変えれば全く違う顔、目や鼻のパーツも入れれば、同じ型紙から作った顔とは思えません。
型紙
使い方例
○福の神(福禄寿のイメージで)
これは型紙がないと難しいと思うので、顔、身体、ひげ、杖と作ってみましたが、これも組み合わせは自由。ひげの伸び具合なんて、好きな形に変えてしまって良いと思います。杖を握る手はあってもなくても。
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