時間に追われるであろう今後に向けて、とにかく作品を描きためておきたい。写真資料やスケッチは十分とは言えないけれど、「こう描きたい。」のイメージはある。うまくできるかどうかはわからないけれど、来年の市展に出すつもりで20号を描き始めました。
「大きく弧を描いて空に向かって伸びていく感じ」その漠然としたイメージを、どのような手順で描いていったら良いものか全くわかりません。とりあえず伸びていく先の空にも弧を描く感じに絵の具を落としてみました。これは好きな感じにできました。このぼかしをできるだけ残すために、梢に近いところの風景はできるだけ省略することにしました。画面の下の方は、できるだけゴチャゴチャ描いて、上の方はす~っと消えていく感じです。
それでも、どう描いていけば良いのかわからないので、奥に見えるゴチャゴチャの木々から描くことにしました。この辺は写真を見ながらその色を追って描いていけば良いだろうと思ったからです。そこからつなげて近景の枝も入れてしまいましたが、このままだと今までと何も変わりません。画面の上方まで高く伸びている木を空に落とした色で描いてみました。「悪くない。」と思ったので、梢に近い風景は空に近い色で描いていくことにしました。
写真を見ながら描いたところと入れたい色をおいたところがあるため、まとまりがなくバラバラです。木の幹のどっしり感は透明水彩だけでは難しいので、アクリルガッシュ併用でこの先を進めていきます。
今までとは違う色合いで描いてみた梢の風景が気に入ったので、それを活かすように描き進めていきました。一番手こずったのは、画面真ん中当たりの木の幹にかぶっている枝です。空の明るさに負けないよう、光りの当たった葉っぱこそ明るさを出したいのですが、アクリルガッシュの白では塗り残した紙の白に負けてしまいます。白を塗り残しながら透明水彩で黄色を描き、一方で木の幹にかぶった葉や暗い部分の葉はアクリルガッシュの暗い緑から描いていく・・。 アクリルガッシュで描いた部分はいくらでも描き直しができるのですが、白の塗り残しや透明水彩部分にアクリルガッシュを重ねたら、もうその明るさは戻ってこないので気を遣います。多少は自然に見えるようにはなりましたが、近くで見るとぐっちゃぐちゃ。(部分アップ)でも。絵って遠くから見るものですよね。描きたかったイメージに近い感じで描けたので良しとします。
コメント